知らないとヤバイ!雑草トラブル!草取り・草刈りをしなければいけない理由

私たちの暮らす、ここ日本は高温多湿な気候のため、植物にとっては成長しやすい環境です。
それは雑草にとっても同じで、日本は雑草にとってはパラダイスなのです。


そんな雑草処分や草刈りには手間も費用も掛かるため、ついつい放置してしまいがちですよね。
しかし、雑草を放置することでトラブルになってしまうケースもあるんです


今日は放置することで起きる、様々な雑草によるトラブルをご紹介。
なぜ草刈りをするべきなのか?という疑問にお答えします。


雑草によるトラブル


その1 アレルギーを引き起こす‼

花粉症の原因となる「ブタクサ」などを代表に、雑草の中にはアレルゲンとなる物質を持ったものがあります。
主に春の終わりの5月から秋の9月、10月(地域にもよりますが)に飛来する花粉が
アレルギー反応(アレルゲン)を引き起こすのだと考えられています。
アレルギーには個人差があるので、思いがけない雑草でアレルギーを引き起こす場合もあり、
自分の健康を害するだけではなく、近隣の方にまで被害を与えてしまうこともあります。
また、雑草で花粉症のような症状が引き起こされるということが周知されていないため、
理由もわからないために症状を悪化させてしまい、本格的に花粉症になってしまうケースも多々あります。
アレルギーを引き起こすものとしては、5月、6月にはイネ科の植物、
9月の秋からはブタクサ、カナムグラ、ヨモギ、(もちろんイネ科もです)が主になります。


その2 喘息の引き金になる‼

雑草の粒子や草場に生えたキノコの胞子が喘息被害を引き起こしてしまうケースもあります。
先ほども登場したブタクサは花粉症の原因植物として有名ですが、喘息の大敵でもあり、
喘息草という別名ももっています。
飛散した花粉を吸い込むと、息苦しくなって激しい咳が出たり、胸がゼイゼイする喘鳴の症状が表れます。
また、草むらは虫にとっては最高の住処です。集まってきた虫の糞や死骸なども、喘息を引き起こす原因となっています。
これらは細かい粒子のため、風に乗って拡大しすく、境界線なども関係なく飛散します。


その3 害虫が発生する‼

雑草は害虫にとっては餌場であり、隠れる絶好のスペースです。
害虫の種類によって被害は異なりますが、中にはマダニのように重篤な病気の感染源となる害虫が繁殖する場合があります。


ここでは、マダニについて軽く紹介しておきます。

マダニは人間も寄生対象としていて、山の中に限らず、公園や河川の草むらにも潜んでいます。
最初は体が非常に小さいので、どこかで傷を受けたそのカサブタかなぐらいにしか思わないことが多いようです。
しかし日にちが経つにつれてそれはどんどん大きくなっていき、そこで寄生に初めて気がつきます。
ここでやっかいなのが、彼らはセメントのような唾液で体を固定しているという点です。
無理に引き抜こうとすると頭部や差し込まれている牙が体内に残ってしまいます。
強く掴むとマダニの体液の逆流を招くこともあり、感染症などのリスクが高まってしまうため、無理に引き抜くことは推奨できません。

まず一番確実な取り方は病院にいくことです。
ただしメスを入れて切開することになる場合があるのでその覚悟はしておきましょう。

自力でなんとかする場合、よくいわれるのは、アルコールをかける、線香の火を近づける、氷で冷やすなどの手段です。
嫌がる刺激を与えてマダニが外れるのを期待するやり方で、特に線香の火でマダニのお尻に刺激を与える方法は有効なときが多いようです。
ただしこれらをやり過ぎるとマダニが外れる前に死んでしまい、結局死骸が丸ごと残ったままになってしまいます。
ここでうまくマダニを引き抜けたとしても、病院には必ず行くようにしましょう。
傷口に牙が残っていないか、また何かの感染症の症状が出ていないか確認はするべきです。
マダニによって媒介される病気は以下の3つがあります。
① 重症熱性血小板減少症候群(SFTS):
最近媒介が確認されて話題になったSFTSウイルスによるものです。
野生下のマダニのウイルス保有率は5~15%程度とみられています 嘔吐、下痢、頭痛などの症状を引き起こし、

最悪の場合死に至ることもあります。

②ライム病
ネズミやシカなどが持っている病原体のボレリアが感染することによって起こる病気です。
マダニが吸血を始めてから48時間以上が経つと感染リスクが高まるとされています。
傷口近くから赤い斑点が現れ、全身の倦怠感、寒気、頭痛、嘔吐、発熱、関節痛などの症状が現れます。 


③日本紅斑熱
日本紅斑熱リケッチアという病原体の感染によって引き起こされます。
症状は風疹に似ていて、発疹や発熱の症状が起こります。
毎年50~100人程度の感染が確認されており、いままでに4件の死亡例があります。


その4 変な匂いがする‼

雑草の中には「におい」を発生させる種類もあります。良い「匂い」の雑草ならまだしも、ドクダミやキマケンのような、
くさい「臭い」の雑草も多く繁殖します。
臭いのきつい雑草はなぜか繁殖力も強く、除草してもどんどん生えてきます。
放っておくと、大量に生えてしまい、臭いがますます強烈なものになってしまいますので、早めに対応することをオススメします。


その5 犯罪の危険性が増える!!

草が伸び放題の地域は印象も悪く、治安が良くないイメージがついてしまいます。
伸びきった草花は不審者の姿を隠したり、ゴミをポイ捨てされたりなどの犯罪を助長してしまうリスクがあります。
また、立ち枯れ状態の草木は小さな火種でも燃焼するので、火事になってしまう危険性もあるのです。

このように、草を放置することは、様々なトラブルを引き起こす原因になっているのです。
それでも「やっぱり面倒だし、自分はアレルギーにもならないし、犯罪だって気をつけておくから平気だわ」

と思っている方もまだいることでしょう。


しかし、雑草トラブルの厄介なところが、「境界がないこと」なのです。
自分は気にならなくても、雑草の種や、害虫、異臭、火事などは、ここから違う家の敷地だから入らないという概念は

あいにく持ち合わせていません。
気がつかないうちに、ご近所さんを怒らせてしまった・・・というケースも多々あります。
草刈りのご依頼理由で意外と耳にするのがこの「ご近所さまに迷惑をかけないようにしたいから」なのです。
ご自宅はそうそう簡単に引っ越すこともできませんよね?
円滑なご近所付き合いのためにも、ぜひ面倒臭がらずに草刈りをしてください。

雑草のないきれいなお庭で、気持ちのよい生活をお送りくさだい。

 

 


2016年09月22日